みなさん、おはようございます。
ヌエゴリラと申します。
今回は、2025年7月20日に原作が完結した鴨乃橋ロンの禁断推理について紹介したいと思います。
魅力な点
ストーリー
本作、家庭教師ヒットマンリボーンでお馴染みの天野明先生の作品となりますが、リボーンとは打って変わってミステリーな作風となっております。
禁断推理、というタイトルからみなさんは何を想像するでしょうか。
禁断推理というタイトルにはしっかり意味がありますが、超能力を扱う新時代ミステリーではなく(主人公の鴨乃橋ロンがやや特殊能力じみた催眠術は使うが推理には使用されない)、現実でも可能なトリックが扱われます。
ミステリーのクオリティは、著名なミステリ作家に褒められる程度にはあります。
序盤は1話~3話程度で完結する事件が多かったですが、中盤から長編のような事件が扱われます。
特別好きなエピソードはないですが嫌いなエピソードもなく、最初から最後まで安定して見ることができました。
画力
個人的に天野先生の絵が好きです。
天野先生は自作品以外にもキャラデザはちょくちょく提供しているイメージがあって、また別でレビューする予定ですが、PSYCHO-PASSは作品の作風自体は好みでないのに視聴を完遂できた理由のひとつは、間違いなくキャラデザが天野先生だったためです。
センスとかもあると思うんですよね。リボーンのキャラとかおしゃれなキャラが多かったですし、死ぬ気の炎やリングの描き方などもよかった。
本作でもキャラのデザインおよび画力は安定していて、楽しく見ることができました。
微妙な点
駆け足気味のラスト
ラストの事件において、無人島で理不尽なゲームをやらされますが、事件のトリックの解説やその後のエピローグなどが駆け足気味。まあ事件のトリックの解説については、本作全体を通してわかってしまえばあっさりしている傾向にあるのでしょうがないなと思うところもあるのですが、それを差し引いても消化不良感は否めない。
ネタバレを多くはしたくありませんが、具体例を挙げるとすれば、ロンの母親ロミ・ホームズについて。
彼女は姿こそ表さないですが、度々名前は登場し、卓越した推理力と世界を放浪できる経済力があることは明かされますが、ついぞ姿を現すことはありませんでした。
別に、設定を明かしたキャラをちゃんと出さないといけないルールなんてないので、気にならない人からすれば何が気になるの?って話ですが、筆者は気になってしまいます。そんなんだったら最初から匂わせるなよって気持ちもあるし、出せば作品として盛り上がる確率が高いのに出さない意味も分からないというか……。
また、ラストの事件の終盤において、結構大きめなどんでん返しもあるのですが、ロミはそれに気づけなかったのか?という疑問も残りました。
ラスボスもそれまではイキり散らかしていた割に、どんでん返しをかまされてからの諦めが早すぎるし、「え、結局お前のやりたかったことってなんだったん?」という気持ちにもなり、とにかく消化不良感が否めない要素がわりとありました。
まとめ
以上が、鴨乃橋ロンの禁断推理の紹介でしたが、いかがだったでしょうか。
消化不良感は否めないですが、衰えない画力と安定して面白い展開、ハッピーエンドで終わる物語はさすがでした。
それではまた、次回の投稿でお会いしましょう。
※アイキャッチはAIで生成したものとなります。
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