みなさん、おはようございます。
ヌエゴリラです。
今回は、名探偵コナンについて紹介したいと思います。
本作はご存じの方も多いと思いますが、週刊少年サンデーで20年以上連載されており、2024年現在106巻刊行されています。
有名高校生探偵工藤新一が、怪しい組織のメンバーに薬を飲まされ体が縮み、その怪しい組織を壊滅させるために、江戸川コナンとして奔走する……という物語となっています。
魅力な点
キャラ
本作は、だいたい素直でまっすぐなキャラが多く、好感が持てます。
中でも魅力的なのはやはり主人公の江戸川コナンと、ヒロインの毛利蘭です。
江戸川コナンは、持ち前の頭脳と推理力もさることながら、咄嗟のアドリブ対応力、ヒロインである蘭に対する一途な思い、何より、どんな状況でも決して諦めない姿勢に好感が持てるキャラです。
また、身体的には小学1年生並みの体格ですが、アクション(特に劇場版ではさらに顕著)もすごいです。
ヒロインの毛利蘭は、いろいろちょっとだらしない探偵業を営む父親毛利小五郎と、弁護士でしっかり者だけど、頑固な母親妃英理との間に生まれますが別居していて、現在は父親と一緒に暮らしています。
もうこの時点で、わりと不遇じゃないですか。両親が別居という状態もそうですが、だらしがない父親と一緒に暮らしている点も。
にもかかわらず、決してグレたりせず、いつも明るく、家では料理をはじめ家事全般をこなし、別居する程度に仲が悪くなった両親をくっつけようと必死に頑張る……。こんなできた人間そうそういないです。
加えて、部活動としてやっている空手は全国クラス。作中では、軍人や熟練の犯罪者以外のその辺のチンピラには、武力で圧倒できる強さもあります。
また、鈴木園子という並じゃない金持ちの友達がいるのですが、蘭は彼女にたいして金銭的に頼ることはしません。理由としては、『園子とはずっと親友でいたいから』。金持ちだからって、当たり前のように集っては友達を失うと思ってのことでしょう。
素晴らしくないですか、この考え方。
そりゃ当たり前のように常時集ったら友達を失うでしょうが、いろいろ有事があって金欠の時に少しだけとか、向こうから誘ってきたお金が結構かかるイベントとかならお言葉に甘えたくなるじゃないですか。少なくとも筆者は多分甘えます。
園子だって、親友が金欠の時に金銭的に援助するのを渋るほどケチな性格ではないし、むしろ親友である蘭なら助けたいと思うはずなのに、蘭は一時的にすら甘えません(作中の回想でそういうシーンがあります)。まあ、だからこそお互いがお互いを親友だと思うのでしょうけどね。
そんな感じで、本作では特にこの2人が好きです。
カップルの多さ
この作品、工藤新一と毛利蘭だけでなく、いろんなカップルが見られます。筆者は恋愛メインの作品はあまり好きではありませんが、そうじゃない作品の恋愛シーンは割と好きなので、楽しんで見ています。恋愛シーンに限らずですが、本作はこっちが恥ずかしくなるようなやり取りも散見しており、それがまた良かったりもします。
ストーリー
本作の最終目的は『黒の組織』の壊滅ですが、組織関連のお話だけではなく、組織に関係ない事件も描かれます(というか、割合的にはそっちのほうが多い)。波はありますが基本的に組織に関係ない事件も面白いですし、組織関連の話はさらに面白いです。やや強引なトリックなどはありますが基本的に納得できるものが多いですし、組織関連のお話では、二転三転する展開と伏線回収にはお見事と言わざるを得ない完成度です。
主要キャラの退場が少ないのも魅力的ですが、初期はビターエンドも多く、キャラ退場もあったりしたので、そこは正直好みじゃありません。
組織関連で好きなエピソードは月夜の二元ミステリーと、ブラックインパクトですかね。
組織に関係ない事件では、揺れる警視庁、集められた名探偵、キッド初登場回、小五郎同窓会などです。
世間的にはピアノソナタというエピソードが高評価なのですが、正直あれはビターエンドだし、コナンの考え方に大きな影響があっただけで、めちゃくちゃ完成度が高くて面白い話かと言えば、筆者はそうは思いません。
とにかくボリュームもあるので、きっとあなたが好きになれるような事件も見つかると思います。
微妙な点
やや緊張感に欠ける、予定調和な展開
最初にお話しした通り、この作品は20年以上も連載しているためキャラ数も相当います。それゆえ味方キャラが多く、しかも誰も彼もがスペック高いので、どんなに絶望的な状況でも『こいつら総動員してどうにかするんやろなあ』という気持ちになり、やや緊張感に欠けます。
また、本作の黒の組織関連のエピソードして、『敵の幹部を3人の候補から見つける』という展開を何度かやっていますが、論理的な推理抜きにしても、作者が匂わせ好きなのもありメタ読みができてしまうほど予定調和だったりします。
それ必要ある?というキャラの出現
緊張感を持たせるためや、ミスリードのためにキャラを出すのは仕方ないと思いますが、舞台装置として意味が薄いキャラが近年出現しています。
それが、大岡紅葉とその付き添いの伊織、白バイ婦警の荻原千速です。
なんで意味が薄いと思うかの詳細は省きますが、そもそも意味が薄いキャラの出現って何が問題なの?と思う方もいるかもしれません。
理由としては、それによって作品が長引き、下手したら完結まで見られないというところです。これはファンなら割と致命的だと思います。
繰り返しになりますが、本作は20年以上連載を重ねており、作者も高齢になってきています。本作は毎年映画もやっており、映画制作には作者も携わるためハードスケジュールだと思います。
その証拠に、ここ数年は作者の体調が芳しくなく休載が多いです。最近のジャンプの売れっ子作家みたいな月に1回休載とかではなく、まとまった休載が多いです。
正直、いつ作者がお亡くなりになってもおかしくはありません。一応、最終回の原稿はもう書いてあるらしいのですが、それまでの過程だって作者の絵と展開で見たい。
そのためには、意味が薄いキャラを出してちまちまやっている場合ではない。本筋の黒の組織関連の話を進めてほしいという気持ちから、意味の薄いキャラの出現が微妙な点に思ってしまいます。
もっとも、小学館が青山先生に死ぬまで連載してほしいと頼み込んでいるのかもしれませんが……・
真相はわかりませんが、作者の体調が万全ならそこまで気になる点ではないです。ちなみに、別に上記のキャラは嫌いとかそういう話ではないのであしからず。
非現実的な描写
本作は、現実的な世界観にもかかわらず、アクションをはじめとする一部描写が非現実的です。
具体例としては、生身の拳や蹴りでコンクリートを砕くとか、一瞬で変装をするとかです。
筆者的にはリアリティーを重視しすぎて小さくまとまってしまうより、多少非現実的でも派手で面白いほうがいいので本作レベルの非現実さなら許容できますが、一般的には問題と感じる人のほうが多いと思うので、微妙な点として挙げました。
まとめ
以上が、名探偵コナンのレビューでしたが、いかがだったでしょうか。
本作、筆者の中では相当好きな作品ですが、だからこそ、無理な引き延ばしで完結が見られないという流れにだけはなってほしくないです。
ただ、本作は新規読者がいるのかわかりませんが、映画の興行収入はここ数年右肩上がりなので、それ必要ある?というキャラを出してでも引き延ばされるんだろうなあ……と感じています。
まあ、だったらブログで紹介すんなよって言われたら返す言葉もないんですが、やっぱり好きな作品なんで紹介したいんですよね。
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それではまた、次回の投稿でお会いしましょう。
本作、工藤新一に戻るべきではあるんだけど、戻ったら戻ったで少年探偵団は悲しむのがちょっと切ない。さすがに「元コナンだよ」とは言わないだろうし……。
※アイキャッチはAIで生成したものです。


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