みなさん、おはようございます。
弱男のヌエゴリラです。
今回は、家政婦のミタについて紹介したいと思います。
本作はオリジナル脚本作品であり、最終回視聴率40パー越えの化け物ドラマとなっております。
魅力な点
松嶋菜々子、本田望結の演技力
主演の松嶋菜々子演じる家政婦の三田は、作中では八割方無感情のロボットのような振る舞いをします。その人間味のなさの演技力も確かなものですが、第8話で三田が過去のことを話しているときに「涙は流さないけど震え声」の演技には感動しました。
本田望結は当時子供中の子供ですが、声も聞き取りやすいし「THE・子供」の演技力が半端ない。泣き演技もうまく、彼女がメイン級を張る作品を初めて見ましたが、こんなにも演技が上手な子だとは知りませんでした。
微妙な点
ストーリー
筆者は本作を、リアルタイムではなく時間が経過してからの一気見で視聴しました。見る前は視聴率40パー越えの作品ってどんな展開なんだろう?とわくわくしていたのですが、正直まあまあ期待外れでした。
たとえば、「君の名は」や「鬼滅の刃 無限列車編」などは、残した記録ほどの面白さは感じませんが、「どこがウケたか、面白いと思われたのか」はわかります。しかし、本作はそれすらわかりませんでした。
家政婦の三田という無感情ロボットみたいなキャラと、そこから端を発するストーリーが斬新といえば斬新でしたが、言ってしまえば斬新なだけでリアリティーもないし不自然な展開も多い。
作中でも言われますが、家政婦の三田は壮絶な過去があって破滅願望を抱いているだけで、終盤以外は特になんらかの思想をもって行動しているわけではなく、破滅願望があるからこそ無茶なお願いも込みでただ言われたことを無感情でこなしていました。そのこなしたことがたまたま結果オーライの影響をもたらす展開しかなく、一言で表すならストーリーが受動的すぎました。
だからなのか、「え、それで終わり?」という展開も散見されます。
たとえば、2話で次男がいじめっ子に対して暴力で対抗するのですが、それで2話は終わります。理不尽に対抗する力は身につけたかもしれないし、暴力で対抗するのは倫理道徳的によろしくないという綺麗ごとを言うつもりもありませんが、いじめっ子が改心したわけでもなく、パワーバランスが逆転したわけでもないので、根本的解決は何もしていない。まあ、ある意味リアリティーがある展開とは言えるかもしれませんが……。
7話での、愛について悩む父親が、子供たちのちょっとした劇を見ただけで愛を自覚する展開に至ってはもはや飛躍。並の凡人ならまだわからなくもないけど、もはやサイコパスレベルで愛がないことを徹底的に掘り下げられた父親が急に愛を取り戻すのは、凡展開どころかめちゃくちゃな展開といってもいい。
登場人物のほとんどが、他責で無責任なのもしんどい。次男以外思考停止な奴らが多く、そのくせ文句だけは一人前で掌くるくる展開の多さには辟易すらします。
話を展開させるために、うららというあまりにも非現実的なキャラ(現実的にはありえんくらいドジをする、不運)を用意したり、諸々含めて50点どころか20点レベルの設定、展開が多すぎました。
最終話で、うららちゃんが救われたのは一応よかったけど、結局三田が感情を取り戻したのも一瞬だし、何がしたかったのか、何を伝えたかったのかいまいちわからないストーリーでした。
まとめ
以上が、家政婦のミタについてでしたが、いかがだったでしょうか。
視聴率40パーセント越えの作品ということで、ハードルがあがってしまったのを差し引いても、正直微妙な作品と言わざるを得ません。
ただ、ミタの極端なキャラ設定と悪い意味の予想外の展開が、斬新で新鮮ではありました。もしかしたら面白さというより、予想外なだけのストーリーがどういう帰結をするのかを見たい、物見遊山的な感じで化け物視聴率を叩き出したのかもしれません。実際、少なくとも筆者はそういうモチベで完結まで見ましたしね。
それではまた、次回の投稿でお会いしましょう。
※アイキャッチはAIで生成したものを使用しています。
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